ジルコニアとは
こんにちは。東京都墨田区の菊川レオン歯科クリニックです🦁
今回は、自由診療で選択される材料のひとつであるジルコニアについてお話しいたします。
〇ジルコニアとセラミック
ジルコニアはセラミックとは別物と思われることがありますが、大きく分けるとセラミック材料のひとつに分類されます。
ジルコニアとは、二酸化ジルコニウムのことで、人工ダイヤモンドとも呼ばれています。硬度が高く、耐久性に優れ、セラミックと同様に審美性も兼ね備えています。詰め物や被せ物に使用されるほか、インプラントの人工歯にも使われています。
〇ジルコニアの特徴
・強度が非常に高く、耐久性に優れている
・歯を削る量が少なくて済む
・審美性に優れている
・金属アレルギーの心配がない
〇ジルコニアの強度について
セラミック修復として広く使用されてきた「e-max」という材料と比べると、約2~3倍の強度を誇ります。ジルコニアはその高い強度から、奥歯での使用において非常に有用です。もともと咬む力が強い方、歯ぎしり、食いしばりのある方でも対応できる材料です。
また、強度が高いため、被せ物自体の厚みを薄くすることができます。そのため被せ物が入るスペース、すなわち歯を削る量を減らすことができるという利点があります。
特に神経が生きている歯では、削ることでしみる症状が強く出たり、神経に炎症が出たりすることがありますので、出来るだけ削る量を抑えて治療を行います。
〇ジルコニアの審美性ついて
ジルコニアは加工が難しい素材で、以前は審美性の乏しさから前歯に使われることあまりありませんでした。しかし、近年の技術の進歩によって天然歯に近い白さと透明感に仕上げることができるようになりました。
ジルコニア単体でも十分な審美性はありますが、より自然な透明感を出すために、ジルコニアをベースにその上からより審美性の高いセラミックで加工した被せ物もあります。
当院では、ジルコニアクラウン(レイヤリング)と表記しています。
前歯等の特に審美性が求められる症例におすすめしております。
〇金属アレルギーについて
金属アレルギーの方でも、金属を使用していない種類のセラミックを選べば治療可能です。使用できるセラミックとしては、ジルコニアやe-maxなどが挙げられます。
高い審美性、長期安定性を兼ね備えた材料であることから、当院ではジルコニアを用いた補綴治療をおすすめしております。
さらに、残存している歯の色や、咬み合わせなどを考慮し総合的な判断を行い、患者様のご希望にそった材料での治療を提供させていただきます。
記事監修
菊川レオン歯科クリニック
院長 新井 一平
資格・所属学会
- 日本口腔インプラント学会専修医
- 日本歯科審美学会
修了コース
- Straumann Immediate & Esthetic Implantコース修了
- Straumann Overdentureコース修了