ジルコニアとe-maxの違いとは
こんにちは。東京都墨田区の菊川レオン歯科クリニックです🦁
今回は、ジルコニアとe-maxの使い分け、適応基準についてお話しいたします。
ジルコニアの特徴
ジルコニアはジルコニウムという材質で人工ダイヤと言われるぐらい強度の高い材料です。ダイヤモンドと聞くと透明感があるイメージですが、e-maxと比べると白味が強い材料になります。
近年主流となりつつあるジルコニアも、欠点であった審美性が年々改善され、今では前歯部でも十分美しい見た目を獲得できます。
前回のコラムで説明しましたジルコニアをレイヤリング加工することで、強度を担保しつつ透明感を出し、より審美性を高くすることも可能になりました。
また、ジルコニア特性を生かし白さを際立たせることができるので、芸能人のような真っ白な歯の色にすることも出来ます。
全ての部位に適応することができ、奥歯のクラウンやブリッジにも使用することも可能です。
e-maxの特徴
e-max(イーマックス)はガラス系のセラミックスに分類されます。ガラスをイメージしてもらうと透明感があって硬いですが強い衝撃でヒビや割れが生じてしまうのが特徴です。
透明感があって歯に近しい色合いになるために、前歯を自然な白さにしたい場合おすすめします。ジルコニアと比較すると、強度は劣りますが、見た目の美しさでは勝ります。
強度の面から、歯ぎしりや食いしばり、噛む力が強い人には衝撃が強いことが予想されるために奥歯などではあまりおすすめしておりません。
歯と同等程度の強度ですので、歯ぎしりや食いしばり等で歯が削れているような方はジルコニアの方が良いと思われます。
ジルコニアに比べると強度は低いので、適用範囲はやや狭いです。
具体的には奥歯のクラウンやブリッジには適しません。
最終的には、お口の中の状態に応じて材料を決定していきます。
特に前歯は、どの方法がベストなのか、見た目やかみ合わせ、歯の状態にも大きく左右されます。
当院では、材料の違いを詳しく説明したうえで治療を行います。歯を白くしたい方、セラミックに変えてみたい方は是非当院でご相談ください。
記事監修
菊川レオン歯科クリニック
院長 新井 一平
資格・所属学会
- 日本口腔インプラント学会専修医
- 日本歯科審美学会
修了コース
- Straumann Immediate & Esthetic Implantコース修了
- Straumann Overdentureコース修了