舌のケアについて
こんにちは。東京都墨田区の菊川レオン歯科クリニックです🦁
みなさんは舌をどのようにケアしていますか?
今回は、正しい舌の清掃方法についてお伝えしていきます。
舌に構造・機能について
舌は発音や発声に大きな働きをしますが、噛んだり飲み込んだりと、舌の運動は生きることで不可欠です。
また、味覚や知覚を感じる受容器も存在する大切な器官です。
舌には乳頭という突起があります。乳頭は糸状乳頭、茸状乳頭、葉状乳頭、有郭乳頭の4つの種類があり、乳頭に多く存在する、味を感知する器官の味蕾により味覚を感じる役割をします。
味蕾は、乳幼児では1万個あるといわれていますが、成人するにつれ減少していきます。
舌苔について
舌を前にベーっとだすと白い苔のような汚れはついていませんか?
舌乳頭に食べかすや、お口に中にある組織より代謝され、剝離した上皮、細菌などがついたものが舌苔と呼ばれます。
舌はざらざらしていて凹凸があるため、お水ですすいだだけでは汚れが取れません。汚れが溜まったままにしておくと、細菌が繁殖し、口臭の原因になり、また細菌を誤嚥することにより、誤嚥性肺炎を引き起こします。
舌苔が溜まりやすい原因は、舌の清掃不良、唾液の量が減少している、舌の運動の機能が低下しているなどさまざまです。
舌のケアの方法
①舌専用ブラシや柔らかめの歯ブラシを選択します
②乾燥していない状態で、研磨剤不使用のジェルタイプの歯磨剤や、舌用のジェルや泡を用います
③舌の後方から前方へ向かって優しく3回ほどかき出します
④しっかりゆすいで細菌や汚れを洗い流します
舌のケアは1日1回が目安です。研磨剤が入っている歯磨き粉を使用することや、力強く行ってしまうと、舌乳頭に細菌が入り込んでしまいます。
ブラシの向きや力加減には十分注意しましょう。
また歯ブラシをする際、舌も一緒に観察してみましょう。舌苔のチェックに加え、色やいつもと変わりがあるかどうか見ることもとても大切です。
また、わからないことや、舌の状態が不安なことがあれば、ぜひ一度ご相談ください。
記事監修
菊川レオン歯科クリニック
院長 新井 一平
資格・所属学会
- 日本口腔インプラント学会専修医
- 日本歯科審美学会
修了コース
- Straumann Immediate & Esthetic Implantコース修了
- Straumann Overdentureコース修了