小児の口腔習癖
こんにちは。東京都墨田区の菊川レオン歯科クリニックです🦁
今回は、小児の口腔習癖についてお話しいたします。
口腔習癖とは、日常生活で無意識に行っているお口に関係する癖のことを言います。
幼少期から長期的にこれを行うと、歯並びや顎の成長に影響を与え、不正咬合になってしまうことがあります。
不正咬合とは、歯並びや噛み合わせが悪い状態のことを言い、以下の様なものが挙げられます。
・開咬
オープンバイトとも呼ばれ、奥歯で噛んだ時に上下の前歯が開いて噛み合わない状態
・交叉咬合
クロスバイトとも呼ばれ、上下の歯を噛み合わせた時、上下の歯列のどこかで交叉している状態
・出っ歯
上の前歯や顎全体が前に出ている状態
・受け口
下の歯が上の歯より前に出ている状態
口腔習癖によって不正咬合となる歯並びは、下記の様なものがあります。
では、口腔習癖について詳しく見ていきましょう。
拇指吸引癖(指しゃぶり)
指しゃぶりを続けていると、「開咬」、「出っ歯」、「交叉咬合」などになることがあります。
また指しゃぶりだけでなく、おしゃぶりの常用や、タオルや毛布、爪などを噛む癖も歯並びや顎の成長に影響を与えるとされています。
舌突出癖(舌を前に出す)
口を開けて上下の前歯の間に舌を挟んだり、舌で歯を押したりする癖のことを言います。
指しゃぶりや口呼吸を長期的に続けていると現れる場合があります。
これを続けていると、「開咬」、「出っ歯」、「受け口」などになることがあります。
吸唇癖・咬唇癖(唇を吸う・噛む癖)
下の唇を噛んだり吸ったりすると「出っ歯」に、上の唇を噛んだり吸ったりすると「受け口」になることがあります。
ストレスが原因となることもあります。
口呼吸
口呼吸は、長時間お口を開けっぱなしで常に舌が下がった状態になります。
本来の正しい舌の位置は、舌が上顎にぴったりくっついた状態で、その舌が上顎を押し上げることで上顎の成長が促されます。
常に舌が下がった状態になることで、上下の顎の成長バランスが崩れてしまいます。
態癖(日常生活の中で無意識に行う色々な癖)
頬杖、横向き寝、うつ伏せ寝、食事の際に左右片方で噛むなどがあります。
この様に、小さい頃からの口腔習癖は、歯並びや顎の成長に悪影響を与えます。
口腔習癖が精神的なストレスによって引き起こされているものであれば、その原因を対処する必要があります。
お子さまに口腔習癖が見られたら、早めに適切な対応をしていきましょう。
記事監修
菊川レオン歯科クリニック
院長 新井 一平
資格・所属学会
- 日本口腔インプラント学会専修医
- 日本歯科審美学会
修了コース
- Straumann Immediate & Esthetic Implantコース修了
- Straumann Overdentureコース修了