虫歯治療後の痛みについて
こんにちは。東京都墨田区の菊川レオン歯科クリニックです🦁
皆さまは虫歯を治療した後なのに、痛みが出た経験ありませんか?
今回は、虫歯治療後の痛みについて、歯の神経が有る場合と無い場合にわけてお話しします。
神経がある場合
①一時的な知覚過敏
虫歯の治療によって一時的に象牙質が露出し、知覚過敏症状が現れることがあります。
象牙質表面には象牙細管という細い管が開いており、その奥にある神経へ刺激が伝わり、しみる・痛いなどの症状が現れます。
この場合、時間の経過と共に症状が改善する事が多いため、経過観察していきます。
②神経が炎症を起こしている
知覚過敏の症状が長引いたり、痛みが強く出てくるようなら、神経に炎症が起きている事が考えられます。そう言った場合は、神経を取る抜髄という処置をします。
神経が無い場合
①根尖性歯周炎
根尖性歯周炎とは、歯根の尖端に炎症が起き、膿がたまってしまう病気のことを言います。
歯の内部に存在している多数の細菌が歯根の尖端にある血管などが入ってくる孔から、歯根の周囲の組織に細菌感染が広がり病巣が拡大していきます。
過去に神経治療をした歯に起こりやすく、噛んだ時に歯が痛むほか、「歯茎が腫れる」「歯茎から膿が出る」「歯が浮いた感じがする」と言った症状を伴います。
②歯根破折
物理的な衝撃で歯が割れてしまうことを言います。
神経を抜いた歯は、抜いていない歯に比べて歯が割れるリスクが5倍程高いと言われています。
食いしばりや硬いものを食べる、噛み癖などの強い力が加わることが原因となります。
以上のような事が考えられます。
もし治療後に痛みを感じるようであれば、いずれ治るだろうと放っておかず、ご相談下さい。
記事監修
菊川レオン歯科クリニック
院長 新井 一平
資格・所属学会
- 日本口腔インプラント学会専修医
- 日本歯科審美学会
修了コース
- Straumann Immediate & Esthetic Implantコース修了
- Straumann Overdentureコース修了