歯科治療中に貧血が起こる原因
こんにちは。東京都墨田区の菊川レオン歯科クリニックです🦁
今回は、迷走神経反射についてお話しします。
歯科医院で麻酔を打った際、気分が悪くなった経験はありませんか?
その原因は、迷走神経反射により脳貧血になっていることが考えられます。
迷走神経反射とは
通常、人の体は交感神経と副交感神経によって支配されており、二つの神経が交互に働くことで体を調整しています。
交感神経は活動するときに働く神経で、副交感神経は休息やリラックスをするときに働く神経です。
しかし、副交感神経の一つである迷走神経が何らかの要因で優位に働くことがあります。それにより、脈拍を下げ血圧が低下することで脳に十分な血液が供給されず、様々な症状が現れてしまうのが迷走神経反射です。
原因
迷走神経反射には、以下の様な要因によって起こります。
・長時間の立位や座位姿勢
・激しい運動
・痛み
・恐怖
・ストレス
・疲労
・環境(人混みの中、閉鎖空間)
などです。
歯科では、局所麻酔の刺入の痛みや恐怖心がストレスとなりやすいため、起こりやすいです。
また、抜歯等外科的処置で発症するケースが多いです。
症状
迷走神経反射によって脳の血流量が低下すると、顔面蒼白、気分が悪い、血の気が低く、吐き気・嘔吐、あくびが出る、急に眠くなる、冷や汗、頭が重い、頭痛、腹痛、視界がぼやける、視界が暗くなるなどの症状が現れます。
迷走神経反射が起こってしまったら、横になって休むと脳の血流が回復して、症状が改善します。
歯科での麻酔を使った治療に不安を抱えている方は沢山いらっしゃいます。
当院では、なるべくリラックスした状態で治療を受けていただける様に、ストレスを軽減し、痛みを少なくするための工夫を致します。
万が一気分が悪くなってしまった場合は、途中で休憩を挟み、ゆっくりと治療を進めていきますので、遠慮なくお声がけ下さい。
記事監修
菊川レオン歯科クリニック
院長 新井 一平
資格・所属学会
- 日本口腔インプラント学会専修医
- 日本歯科審美学会
修了コース
- Straumann Immediate & Esthetic Implantコース修了
- Straumann Overdentureコース修了