歯茎がやせてしまったら
こんにちは。東京都墨田区の菊川レオン歯科クリニックです🦁
歯周病で歯茎が下がってくると、もともと歯肉の中にいた歯の根の部分が露出し知覚過敏がおきたり、歯が長く見えたり、発音するときに空気が抜けるように感じたりと審美面・機能面において様々な症状が起きます。
今回は、外科的な歯周病治療法の歯肉移植術についてお話しします。
歯肉移植術 (CTG・FGG)
上の顎(口蓋)から歯肉をとり、歯肉がやせてきてしまった部分に移植する方法です。移植された組織は、新しく血管や細胞を生み出し、健康的な歯周組織の再生を促します。
歯肉は外側から①上皮性組織、②結合組織、③骨膜の3層でできています。
CTGは内側の②の結合組織のみを移植するので、審美的にもダメージを与えずに、移植することができます。歯肉にボリュームを出すことによって、知覚過敏の改善をしたり、被せ物をする際に歯茎のラインをきれいにみせたりすることができます。
FGGは①上皮性組織、②結合組織を移植します。移植したところと歯肉の色に違いがでてしまうので前歯部には適応が難しい場合がありますが、細菌などによる刺激に、抵抗性をもつ角化歯肉を形成することができるので、歯肉の機能面を回復させることができます。
メリット
・自分の歯肉を移植するので、手術後の回復も比較的早く定着しやすい
・歯肉の機能、審美性を回復させることができる
デメリット
・外科的な処置なので、術後の痛みや腫れが伴う
・自由診療で治療費が高額
歯周病の治療は一度限りではなく、定期的なメンテナンスが不可欠です。定期検診でチェックし、クリーニングすることによって歯を長持ちさせることができます。
歯周病が重度まで進行する前に治療をしっかり行うことで、ご自身の歯でしっかりと咬むことができ、健康寿命を延ばすことができます。歯周病は治りにくい病気です。様々な治療法があるのでぜひ一度ご相談ください!
記事監修
菊川レオン歯科クリニック
院長 新井 一平
資格・所属学会
- 日本口腔インプラント学会専修医
- 日本歯科審美学会
修了コース
- Straumann Immediate & Esthetic Implantコース修了
- Straumann Overdentureコース修了