
インプラント治療における骨造成
こんにちは。菊川・森下の歯医者 菊川レオン歯科クリニックです🦁
今回は、インプラント治療における骨造成ついてお話しいたします。
インプラントは、失った自分の歯に代わるものです。
インプラント治療を受けるにあたって、インプラント埋入部に骨があるかどうかが重要になります。
十分な骨があるかどうかは個人差がありますが、骨が足りない場合でも骨造成を行えばインプラントが可能となります。
骨造成で使用する骨は、自家骨と人工骨の2種類あります。
自家骨移植
自家骨とは、手術を受けるご本人の骨を材料にした骨移植材です。
一般的には、下顎のオトガイ部と呼ばれる前歯の下部分や、下顎親知らず付近にある下顎枝、上顎の親知らずの近くにある上顎結節から骨を採取します。
採取された自家骨は細かく砕き、インプラント部位に隙間なく充填します。
移植する骨は元々自分の身体の一部であるため、免疫による拒絶反応が無く、他の骨充填材と比較しても最も身体的親和性が高いといえます。
移植後の骨再生がより自然で安定します。
人工骨移植
人工骨とは、人工的に生成された代用骨のことです。
人工骨に使われる素材は、人工ハイドロキシアパタイト、β–リン酸三カルシウム、焼石膏、生体活性ガラスなどがあります。
顎骨や骨を構成する成分が含まれており、顎骨が足りない部分にこの化学物の粉末を埋め込み、骨の再生を促します。
感染症のリスクや毒性の心配がなく、安心して使用できます。
自家骨や人工骨を使った骨造成の種類
GBR(骨誘導再生法)
GBRとは、骨の厚みや高さが足りない場合に行う歯槽骨を再生する方法です。
顎の骨が失われた箇所はそのままでは骨が再生しないため、骨補填材を入れて骨の再生を促します。
ソケットリフト
骨の高さは十分にないが、3〜5mm以上あるケースに採用されます。
上顎の奥歯部分の骨の高さが足りない場合、歯の生えていた箇所または抜歯したその穴から上顎洞粘膜を押し上げて骨補填材を入れます。
ソケットリフトと同時にインプラントを埋入することが可能です。
サイナスリフト
上顎奥歯部分の骨の高さが3〜5mm以下の場合に採用されます。
上顎洞の横の歯茎をめくって上顎洞を露出させ、上顎洞を直接上に持ち上げ、持ち上げたスペースに骨補填材を入れます。
骨が安定するのを待ってからインプラントを埋入します。
骨造成手術を行えば、顎の骨が不足していてもインプラント治療が可能になるケースは多いです。
当院ではインプラントの無料相談も行っておりますので、お気軽にご相談ください。
※レントゲン撮影、CT撮影は別途費用がかかります。

記事監修
菊川レオン歯科クリニック
院長 新井 一平
資格・所属学会
- 日本口腔インプラント学会JSOI専修医
- 日本歯科先端技術研究所認定医
- 日本歯科審美学会
修了コース
- Straumann Immediate & Esthetic Implantコース修了
- Straumann Overdentureコース修了