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オーラルフレイルについて
こんにちは。菊川・森下の歯医者 菊川レオン歯科クリニックです🦁
今回は、オーラルフレイルについてお話しいたします。
オーラルフレイルとは
身体の活力である筋力や認知機能や社会とのつながりなどが低下した状態(フレイル)の一部で、お口の機能が低下した状態です。
お口の機能が低下すると、咬む、飲み込む、話すなどが衰え、早期の老化のサインともいわれています。早めに発見・対処することで改善できることもあります。
咬む力の衰え
歯がなくなったり、合わない入れ歯を使用していたりすると咬む力が低下します。咬みにくいことで、消化器症状を引き起こしたり、好きな食べ物が食べにくくなったり、さらに認知機能の低下につながります。
咬むことが少なくなると唾液の分泌も減少します。お口が乾燥してしまうとむし歯や歯周病のリスクが上がったり、口臭の原因になったりします。
飲み込む力の衰え
汁物とかで少しむせやすくなっていませんか?むせる状態は本来食道に行くべきものが気管に入ってしまい誤嚥している状態です。食べ物を認知して咬んで飲み込む嚥下機能が低下すると、誤嚥性肺炎のリスクが上がります。
舌・口唇機能の衰え
食べこぼしや、活舌が悪くお話しにくいことはありませんか?
活舌が悪くなるとお話することが減り、社会へ参加する機会が少なくなることがあります。社会参加する機会はとても重要で、認知機能低下の予防や生きる楽しみや活力を与えてくれます。
オーラルフレイルを予防するには?
お口の体操をする
「パタカラ体操」:舌・口唇の体操 誤嚥の予防 唾液の増加
パ 唇をはじくように発音する
タ 上の前歯の後ろに舌の先をつけるように発音する
カ 舌の根元を口蓋(上あご)に当てるように発音する
ラ 舌をまるめ上の前歯の後ろに当たるように発音する
- を1音ずつ発音する 8秒間続ける
- 「パ」「タ」「カ」「ラ」や「パパパパ」「タタタタ」を連続して発音する
なるべく早く発音するのが効果的です。
「舌トレーニング」誤嚥の予防 舌の体操
①舌を顎につけるイメージで伸ばす 5秒キープする
②舌を鼻につけるイメージで伸ばす 5秒キープする
③舌を左右に伸ばす 5秒ずつ
④お口の周りをぐるっと舌を動かす 3周動かす
体操は無理ない程度で毎日行いましょう。
お口の中を清潔にしておく
歯を失う大きな原因は歯周病といわれています。日々のケアで歯周病から守ることができます。また、口腔の清掃状態が良くないと間違って誤嚥してしまった場合に誤嚥性肺炎のリスクや、心内膜炎のリスクが上がります。また歯周病は糖尿病やアルツハイマーにも深くかかわっています。
手先が動かしにくくなったり目が見えにくくなったりすることで、口腔清掃の状態が不良になってしまう場合は歯ブラシや洗口剤や補助器具など様々な種類があるので定期検診の際にぜひご相談ください。
また3カ月ほどで定期検診に行くことも重要です。歯石の除去だけではなく、患者さまにあったおうちでの毎日のケアの方法についてもご提案させていただきます。
大きなむし歯になってしまうと通院の回数や費用が必要になるので、定期検診で早期発見・治療をすることが大事です。

記事監修
菊川レオン歯科クリニック
院長 新井 一平
資格・所属学会
- 日本口腔インプラント学会JSOI専修医
- JIAD口腔インプラント認定医
- 日本歯科審美学会
修了コース
- Straumann Immediate & Esthetic
Implantコース修了 - Straumann Overdentureコース修了