粘液嚢胞について
こんにちは。菊川・森下の歯医者 菊川レオン歯科クリニックです🦁
今回は、粘液嚢胞(ねんえきのうほう)についてお話しします。
お口の中に水ぶくれの様なものができた経験はありませんか?
それは粘液嚢胞と言って、小さい唾液腺に唾液が溜まってできる嚢胞です。
下唇や舌の裏側の粘膜によく見られ、頬や口底部にできることもあります。
粘液嚢胞の特徴
・ゼリー状の粘液(唾液)で満たされた透明な水ぶくれ
・大きさは直径5mm前後から数センチになることもある
・半丘状の粘膜の腫脹で、比較的柔らかい
・痛みはない
・嚢胞は破れやすく、潰れては再発を繰り返す
粘液嚢胞の原因
粘膜を噛んでしまう
ものを食べている時に誤って噛んでしまって粘膜が傷つくと、その傷が治る時に唾液を出す管が詰まってしまうことが原因になると考えられています。
口内炎
口内炎で粘膜が傷ついてしまうことも原因の一つになるようです。
口内炎の原因ははっきりとわかっていないようですが、ビタミン不足、鉄不足、ストレス、ホルモンバランスの乱れ、遺伝、栄養障害などが症状を悪化させる原因と言われています。
歯の先端や器具が当たる
歯並びが悪いなどの理由から、いつも同じところに歯の先端が当たっていたり、矯正器具や入れ歯などの器具が当たって粘膜を傷つけてしまうことも原因であると考えられています。
粘液嚢胞の治療
粘液嚢胞は、健康に影響を及ぼさない良性の疾患であるため、基本的に経過観察します。
再発を繰り返すため外科的処置を行うこともありますが、ほとんどの場合は治療の必要がありません。
しかし、何度も同じ症状を繰り返したり、不快感が強い場合は、ご相談ください。
記事監修
菊川レオン歯科クリニック
院長 新井 一平
資格・所属学会
- 日本口腔インプラント学会JSOI専修医
- 日本歯科先端技術研究所認定医
- 日本歯科審美学会
修了コース
- Straumann Immediate & Esthetic Implantコース修了
- Straumann Overdentureコース修了