インプラント治療におけるリスク

こんにちは。菊川・森下の歯医者　菊川レオン歯科クリニックです🦁

今回は、インプラント治療におけるリスクついてお話しいたします。

 

インプラント治療は、チタン製のボルトを顎の骨に入れ隣の歯を傷つけることなく、失った歯を補う治療法です。

自然に噛むことができ、チタン製のボルトは生体親和性があり、壊れにくく長期的な耐久に優れた素材でしっかりとメンテナンスしていくことで長く使うことができます。

しかし、インプラントにもリスクはつきものです。しっかりとした検査をせず、技術不足だとさまざまなリスクがあります。本日はインプラント治療に伴うリスクについてお話いたします。

 

口腔の状態

インプラントをするうえでお口の中の状態はとても重要です。お口の中の清掃が行き届いていないと、術中の感染のリスクの増加、術後のインプラント周囲炎のリスクが上がります。

お口の中の清掃状態、歯周ポケットの深さ、歯茎の腫れや出血をしっかりと検査し、安定した状態でオペを行います。またオペ前には術前のクリーニングを行い感染リスクを抑えます。また術後も定期的な検診を行います。

 

全身の状態

インプラントは外科的な治療のためお体の状態も重要です。

糖尿病のヘモグロビン値によっては、インプラントができない場合があります。糖尿病をお持ちの場合、術中の感染のリスク増加、術後の予後不良が見込まれ、インプラントが定着しない可能性があります。

骨粗鬆症の場合飲んでいるお薬によっては外科的な処置ができない場合があります。

顎の骨の壊死、インプラントの脱落、感染症のリスクが高まる可能性があります。

インプラント治療を行う前のカウンセリングでお体の状態をしっかりカウンセリングすることが大事です。

 

喫煙本数

喫煙をすると酸欠状態になり、免疫力が低下し術中の感染のリスクが上がります。

術前２，３週間前から禁煙をはじめ術後インプラントが定着する３～４カ月は禁煙する必要があります。

事前のカウンセリングの際にヒアリングを行います。

 

適合デザイン　

インプラントのボルト骨と結合すると被せ物を製作します。被せ物が不適合だとインプラント周囲炎のリスクが上がります。

精密な型取りをし、適合の良い被せ物をする必要があります。

 

神経損傷リスク

下顎は、歯を失うと歯を支えていた歯槽骨が吸収されていくことで、下顎管に近づき神経を損傷するリスクがあります。神経を損傷すると口の周りにしびれや麻痺がおこる可能性があります。

神経損傷を防ぐためにはオペの前にCT撮影で３次元的に診断を行い、神経までの距離を計測して安全に入れられるインプラントの大きさや挿入角度を決定します。また、オペの時はサージカルガイドを用いて、治療計画で決定した挿入位置、深さ、角度に狂いがないようにインプラントのボルトを埋入します。

 

上顎洞迷入

薄い骨膜、衰弱な骨の質のところにインプラントを打つと、インプラントのボルトが上顎洞という副鼻腔の一部に迷入してしまうことがあります。

また、インプラントが上顎洞を穿孔してしまうと粘膜損傷・上顎洞炎のリスクがあります

骨がインプラントと直接結合することができずに脱落してしまう可能性があります。

上顎洞迷入や上顎洞炎を防ぐためには、上顎洞との位置関係、骨の量や厚み・状態を把握する必要があります。しっかりとＣＴ検査を行い事前に診断・シミュレーションを行います。

 

 

インプラント治療は、費用も時間もかかる治療であり、さまざまなリスクが伴うため、安心・安全で任せることができる担当医としっかりとカウンセリングを行ったうえで治療することが大切です。

信頼できるＤｒ選びも重要です。インプラントは道具があれば歯科医師であれば埋入することができますが、インプラントの症例数や、学会の会員かどうかも参考にしてみてください。

当院は術前のカウンセリングをしっかりと行い、ＣＴ検査やサージカルガイドを用いて安全にオペできるようにシミュレーションを行います。また滅菌や手術環境に力を入れていて、術中の感染を防ぎます。

インプラントにご興味ある方はぜひご相談ください。