シーラントとは|菊川・森下の歯医者|菊川レオン歯科クリニック|土曜診療

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医療コラム

シーラントとは|菊川・森下の歯医者|菊川レオン歯科クリニック|土曜診療

シーラントとは?

こんにちは。東京都墨田区の菊川レオン歯科クリニックです🦁

今回は、シーラントについてお話しいたします。

 

シーラントとは、歯の咬む面にある「裂溝」とよばれる溝を、物理的に歯科用のレジンで埋めて、磨きやすくするお子様のむし歯予防法の一つです。

 

適応条件

・むし歯になる前の健康な歯の溝、または初期のむし歯の歯の溝

生え途中の歯では、歯の溝が完全に見えている状態

・一定時間お口を開けていられるか(シーラント材は唾液が入ると付きにくくなってしまいます)

 

メリット

・シーラントは溝だけに入れるので歯を削らずに埋めることができます。

・シーラント材に含まれるフッ化物の作用は、むし歯菌が出す酸や、食べ物・飲み物から出す酸によって歯の表層が溶けだした状態を修復する「再石灰化」を促進します。

・複雑な溝を埋めることにより、磨きやすくし、むし歯菌を歯の溝に入りにくい環境をつくります。

 

まとめ

生えたての歯は、エナメル質という歯の一番外側の硬い部分が成熟しておらず、むし歯になったときに進行するスピードが早いです。また、食べ物や飲み物による酸や、むし歯菌が出す酸により歯が溶けだし「脱灰」という状態になりやすくなります。

「脱灰」の状態ではフッ素を塗布することや、唾液に含まれる成分により、修復することができますが、ナメル質に一度穴が開いてしまうと、穴は修復されず、徐々にむし歯が進んでいきます。

 

生えたての奥歯は周りの歯と比べて背が低いため磨きにくく、さらに溝は複雑な形態で、溝の深さは個人差がありますが、磨き残しが多いため、むし歯の好発部位です。またむし歯菌は空気がなくても生きられる菌のため、歯の溝に潜みやすいです。

乳歯は永久歯に比べエナメル質が柔らかいため、むし歯になると進行がしやすく、早期に抜くと永久歯の歯並びに関わってきます。

永久歯では、6歳前後位に六歳臼歯が生えてきます。歯の中で一番大きく、咬むのにとても大切な歯です。ブラッシングのコントロールがひとりではできない年齢であること、乳歯の抜け変わりがなく、乳歯の奥歯のさらに奥から生えてくるため、生えてきたことに気づきにくい場所でもあります。

そのため、歯が弱い生えたての時期にむし歯になる前の予防として、シーラントを行うことが有効的です。

 

シーラントは予防法の一つであり、日々の適切なブラッシングやフロス、フッ化物の応用は不可欠です。また、永久なものではないので、取れたり、欠けたりしてないかのチェックを歯科医院で定期的にしましょう。

ご興味がある方はぜひ一度ご相談ください。