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医療コラム

スケーリング・ルートプレーニング(SRP)について|菊川・森下の歯医者|菊川レオン歯科クリニック|土曜診療

スケーリング・ルートプレーニング(SRP)について

こんにちは。東京都墨田区の菊川レオン歯科クリニックです🦁

今回は、スケーリングルートプレーニング(SRP)ついてお話しいたします。

 

SRPとは

SRPとは、歯と歯茎の隙間である「歯周ポケット」の中に溜まってしまった歯石を取り除き歯の表面を滑沢にすることです。

歯周ポケットは通常2~3mmの深さですが、4mm以上になると歯肉が深くなることで歯ブラシが届きにくくなり、歯周ポケットに歯垢や細菌がたまり、歯茎が腫れたり、出血したり炎症を起こしやすくなります。

細菌が溜まり続けると、深い部分に存在する細菌は酸素が低い環境で成熟し、毒素を出します。毒素により歯の周りの組織が壊れていきます。

正常な歯肉は歯と結合し汚れから歯を守っていますが、炎症により結合が破壊され、歯周ポケットはどんどん深くなり、汚れが奥に入り炎症が繰り返され、歯周病が進行していきます。

SRPは歯周病が中程度進行し、歯周ポケットが4mm以上の歯に対して行う処置です。歯周ポケットの中の歯石を除去し、歯の表面を滑沢にすることにより、再び歯肉が歯に結合することを目的に行います。

 

歯石の種類

〇歯茎の上にできる歯石(歯肉縁上歯石)

歯石は、磨き残しである細菌(プラーク)が石灰化し固まったもので、乳白色や黄白色をしています。唾液により固まるので、唾液腺の開口部である下の前歯の内側や上の奥歯の頬側にできることが多いです。

また、目で見たり、ザラザラしているので舌でさわったりすることで歯石がついたことが分かりやすい歯石です。歯石になってしまうとご自身でのブラッシングでは落とすことができません。歯科医院で超音波スケーラーを使い除去します。

歯肉縁下歯石に比べると、歯石が形成されるスピードは速いですが、比較的除去しやすい歯石です。

 

〇歯茎の中にできる歯石(歯肉縁下歯石)

縁下歯石は、細菌と血液が固まったもので黒色をしています。

歯周ポケットの中にできる歯石なので、ご自身では気づきにくく、レントゲンや歯周ポケットを探査することにより発見します。

歯科医院にて歯周ポケットをスケーリングルートプレーニング(SRP)することにより、除去します。

ブロックごとに分け、歯周ポケットの中に器具を入れ歯石を除去します。深いポケットでお痛みがある場合は、必要に応じて麻酔をかけることがあります。

 

 

SRPの前後はの歯周ポケットの検査をし、評価していきます。検査が問題なければ、その後は歯周ポケットが安定できるように、定期検診へ移行します。

歯周病の病状を安定させるためには、日々のケアに加え、定期的な検査が重要です。

また、喫煙や糖尿病も大きく関わります。

 

歯周病はご自身では気づきにくいので、定期検診で「歯周ポケット」のチェックや、炎症が起きていないかをチェックにいらしてください。