免疫力と口腔ケアの関係
こんにちは。東京都墨田区の菊川レオン歯科クリニックです🦁
今回は、免疫力と口腔ケアについてお話しします。
免疫とは、体の中にウイルスや細菌などの抗原が入ったときにおきる体内の防御システムです。まず自然免疫で抗原を体外へ追い出します。次に再び同じ抗原が入った際に獲得免疫で抗原を記憶し、的確に素早く攻撃することができます。
口腔内での免疫機能
お口は抗原の入口でもあり、侵入を防ぐバリア機能でもあります。
唾液の中には、獲得免疫であるIgA(免疫グロブリン)が含まれ、抗原が侵入した際に粘膜に付着しないよう働きます。さらに唾液で洗い流すことにより口腔からの抗原の侵入を防ぎます。歯肉内の毛細血管では白血球、マクロファージやリンパ球が流れていて、細菌の侵入を防いでいます。
口腔内の細菌について
口腔内には悪さをしない常在菌、むし歯の原因であるミュータンス菌などさまざまな細菌がたくさんいます。その中で歯周病菌の出す分解酵素が抗原を活性化させ、口腔粘膜から吸収され体内に侵入してしまい、かぜやウイルスに侵されてしまいます。
お口の中の免疫力を上げるには
・唾液をしっかりとだす
口腔内が乾燥すると細菌が増えてしまいます。口呼吸、デスクワークなどで会話があまりない場合など、お口の中が乾燥しやすくなります。乾いていると感じるときは、お口の体操や、唾液腺のマッサージをしましょう。ガムを噛んだり、水分補給をしたり、頻回にゆすいだりすることも効果的です。
・口腔内を清潔に保つ
抗原を活性化させてしまう歯周病菌が増えてしまわないように、歯ブラシだけではなくフロスや歯間ブラシなどの補助清掃用具を用いて口腔内を清潔に保つことが重要です。さらに舌にも細菌が溜まりやすいため、1日1回舌も磨くようにしましょう。
3カ月に1回は歯科医院にてクリーニングをすることで歯周ポケット内のお掃除をして、歯周病予防に努めましょう。
細菌やウイルスに負けないように、手洗い・うがいに加え口腔ケアも加えて、免疫をあげていきましょう!
記事監修
菊川レオン歯科クリニック
院長 新井 一平
資格・所属学会
- 日本口腔インプラント学会専修医
- 日本歯科審美学会
修了コース
- Straumann Immediate & Esthetic Implantコース修了
- Straumann Overdentureコース修了