
歯が抜けたまま放置してしまうと
こんにちは。菊川・森下の歯医者 菊川レオン歯科クリニックです🦁
今回は、歯周病やむし歯、外傷で歯を抜歯したり抜け落ちたりしたまま長期間放置をしてしまうと起こることについてご説明いたします。
①咬み合わせのバランスが崩れる
・抜けた歯の咬みあう歯が「挺出」してくる
「挺出」とは歯が伸びてくる状態です。咬みあう歯がなくなると上の歯は落ちてきて、下の歯は上に伸びたように見えます。
咬み合わせのバランスをとるために挺出した歯を削る際は、大きく削らないといけなくなったり、便宜的に神経を取ったりする治療が必要になる場合があります。
咬む力は女性の平均40㎏ほどで男性は60㎏ほどといわれています。咬み合わせのバランスが崩れると、失った歯の周りの歯が負担することになります。また、咬みやすいほうばかりで咬んでいると強く当たる歯が咬合による歯周病が起きやすくなります。
・抜けた歯の隣の歯が倒れてくる
抜けた歯の隣の歯はスペースがあくので徐々に倒れ込んできます。歯が倒れ込んでくると磨きにくくなることで、むし歯・歯周病が起きやすい環境になります。
治療には矯正治療が必要になることがあります。
・顎の位置のずれがおきる
咬み合わせに変化が起きると、顎の位置まで変化が起きる可能性があります。顎の痛みだけではなく、頭痛や肩こりの原因になります。
②審美的問題
歯が抜け、なにも刺激がない状態が続くと歯が埋まっていたところの骨が徐々に吸収されていきます。頬がこけたように見え、歯茎が下がります。前歯部では、口元のボリュームが減ることで、しわが増えてしまいます。
顎の骨が吸収され少なくなると、インプラントを打つことができなくなったり、骨を足すような処置が必要になったり治療時間と、金額も変わってきてしまいます。
また、義歯にする場合も骨が少ないほど安定がしにくくなります。
③機能的問題
歯を失うと咬む力が弱くなり、消化器に負担を増やします。
また長期間咬みにくい状態が続くと脳への刺激が減少することで認知症のリスクが増加します。
歯を失うとさまざまな問題が出てきてしまいます。歯がない期間が長いほど、問題が大きくなってきてしまいますのでお早めにご相談ください。また、予後が不良な歯で今後抜かなくてはいけなくなってしまうような歯がある場合も抜く前から治療計画を立てることもできます。ぜひご相談ください。

記事監修
菊川レオン歯科クリニック
院長 新井 一平
資格・所属学会
- 日本口腔インプラント学会JSOI専修医
- JIAD口腔インプラント認定医
- 日本歯科審美学会
修了コース
- Straumann Immediate & Esthetic
Implantコース修了 - Straumann Overdentureコース修了