親知らずの痛みの原因
こんにちは。東京都墨田区の菊川レオン歯科クリニックです🦁
今回は、親知らずの痛みの原因である「智歯周囲炎」についてお話しいたします。
親知らずとは
親知らずとは、前歯から数えて8番目、永久歯の1番奥の最後に生えてくる歯で、智歯や第三大臼歯と呼ばれています。一般的に生えてくるのは20歳前後です。親知らずの痛みは突然発生することが多く、抜いたほうがいいのか悩まれる方も多いです。
智歯周囲炎とは
智歯周囲炎とは、親知らずの周りが炎症している状態をいいます。
親知らずは正常に生えてくるスペースが少ないため横向きや斜めに生えたり、半分歯肉に埋まっているケースが多いです。また1番奥に生えているので歯ブラシが届きにくく汚れが溜まり、その汚れをエサに細菌が増殖するため歯肉が炎症を起こし痛みが出ます。
痛みには段階があり、最初は歯肉が腫れてきて、触るとズキズキ痛み膿が出るなどの症状がでてきます。腫れの範囲が広がってくると食べ物を噛むことや飲み込むこともつらくなります。さらに症状がひどくなると、腫れが原因で口が開きにくくなり周りからみて顔が腫れているのもわかるようになります。また、発熱や倦怠感がでることもあります。
治療法
軽度の場合は、腫れている部分を洗浄し抗生物質が投与されます。ただ、これは対症療法であり根本的な治療方法ではありません。一時的に痛みがなくなっても、根本的に治療しない限り炎症は繰り返してしまいます。痛みや腫れの予防法として、親知らずを抜歯する人は多いです。
炎症が起きる可能性が高い生え方をしている親知らずは歯科医院で抜歯をすすめられるでしょう。
抜歯について
当院では歯科用CTを導入しております。
また抜歯の経験が豊富な医師が担当いたしますので安心して治療を受けていただけます。
抜歯はすぐ抜けてしまうものから難しく時間がかかるものまでさまざまです。まずはレントゲンやCTを使って生え方の確認をします。
下の親知らずの場合だと下顎管という神経の通った管があり、下顎管と親知らずがかなり近接している場合だと抜歯の際に神経を傷つけてしまうリスクがあるので設備の整った大学病院に紹介することもあります。
また、親知らずがまっすぐ生えていて、歯として機能していれば残す場合もあります。むし歯や歯肉に炎症が起きないよう丁寧なブラッシングが大切になります。1番奥で届きづらい場所なので、ふつうの歯ブラシだと当たってない人が多いです。
親知らずを磨くときにおすすめなのが、以前のコラムでも説明した「ワンタフトブラシ」です。
ワンタフトブラシは1つの毛束でできた小さい歯ブラシなので奥まで届きやすく細かいところまで磨くことができます。正しいブラッシング方法で日頃から口腔内を清潔にし、定期的に歯科医院でクリーニングをするようにしましょう。
親知らずは必ず抜かないといけない歯ではありません。痛みが出ていなくても、親知らずについて気になることがあればまずは一度ご相談ください。
記事監修
菊川レオン歯科クリニック
院長 新井 一平
資格・所属学会
- 日本口腔インプラント学会専修医
- 日本歯科審美学会
修了コース
- Straumann Immediate & Esthetic Implantコース修了
- Straumann Overdentureコース修了